[VISION & MISSION]
Right Care, Right Now
根拠に基づいて、適切なタイミングで適切な患者さんに適切な方法で医療を提供すること、提供した医療が最終的に人の幸せな生活に繋がることを目指しています。
[SPECIALTY]
“Acute Generalist × Academic Generalist × Care Mix Model = Emergency Physician + Hospitalist + Intensivist”
筑波記念病院救急センターでは疾患ではなく、総合的に人を診るということを本質とした幅広い医療を提供します。
[CREDO]
我々は患者さんが急に困って病院に来た時に対応します。適切な診断と治療を行い、適切な行き先を考えます。救急外来では歩いてくる軽症からショックなどの重症患者さんまで幅広く対応しています。入院も敗血症性ショックなどの超重症症例から高齢者の食事摂取不良まで幅広く対応しています。
毎週金曜日は救急科スタッフドクターやレジデント(初期研修医・後期研修医)だけでなく、看護師、リハビリ(PT・OT・ST)、栄養士、薬剤師と共に回診をし、医師だけでは解決できない医療と介護の問題を解決しています。今後は心臓血管外科のように科専属のナース・プラクティショナー(NP)やコーディネーター看護師、救命士なども積極的に採用していく予定です。
当院は救急車を2台保有し、うち1台はECMO搬送も可能です。スタッフはドクヘリやドクターカーの経験者であるため、最近ではドクヘリの積極的な受け入れや重症患者さんのお迎えも行っています。公共の活動としてDMATなどの災害支援も行っています。
我々は救急車搬送された重症患者さんから各科疾患で重症化した患者さんまで幅広く集中治療を提供しています。集中治療の本質は”障害臓器の治療”と”障害されていない臓器の保護”にあります。集中治療医は人工呼吸器や腎代替療法などのHalfway Technologyを用いて人を生かすことは出来ますが、集中治療医だけでは元の生活に戻すことは出来ません。当院には優秀なICUナースだけでなく、約230人のリハビリスタッフがおり、休日も休むことなく、365日リハビリを行なっています。超早期から慢性期まで常にリハビリを行い、命を救うだけでなく、元の生活に戻ることに主眼を置いて診療しています。スタッフの増加に従い集中治療室全体もカバーしていく予定です。
救急科ローテーションが必須である臨床研修制度に置いて、救急科がどのような方針で初期研修医とともに診療を行っているかは研修病院を選択する際に非常に重要な因子であると思われます。幸い我々は多くの初期研修医に高い評価を受けています。また、後期研修医もローテーションしてくれるようになりました。近年中に筑波記念病院救急科で独自の専門研修も開始する予定です。2020年度現在は救急科が再起動して間もないこともあり、日本の中でもトップクラスの救急車受け入れ施設である聖路加国際病院救命救急センターの協力病院となっています。また、国内外からの医学生の実習受け入れを行なっています。ハンガリー、ルーマニア、チェコ、北京、全国の医学部からの多くの実習を受け入れています。短期、長期を問いません。研修医、卒業生の多くも国際色豊かです。Diversityの良さを感じてください。
救急医療は社会と医療の間に位置します。つまり、医療の入口であり、出口でもあります。そのため、入院直後から専属の退院支援看護師も担当になります。急性期病院は在院日数の短縮が求められ、疾患が治癒すればすぐに退院を求められます。しかし、高齢者は退院を指示されても、そのまますぐに元の生活に戻れません。当院には387床の急性期病棟に加え、100床の慢性期病棟と慢性期に対応できる各種グループ施設があります。それらの施設とシームレスに繋がり、全人的に診療しています。具体的には回復期病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟、老健、特養、グループホーム、在宅を保有しています。救急医療のアウトカムは診断だけでなく、フォロー、入院、入所などの方針(disposition)だとされています。これだけ多くのパターンに対応できる救急のCare Mix Modelは日本にほとんどありません。高齢者が重きを占める今後の日本の救急医療のモデルとなると考えています。
Think Globally, Act Locally
この考え方は提供する医療に幅のある今の日本の医療にこそ必要な考え方です。我々は根拠に基づき国際標準化された医療を提供しています。国際標準化された医療を継続的に行っていくためには最新の医学を学び続け、得られた経験から次の医学を創っていく必要があります。そのため、我々は国内外の救急・集中治療施設と共同研究を行なっています。また、その結果を多くの国際学会で発表しています。実は日本の救急の中でトップクラスの数の研究論文を発表しており、それは大学の救急講座をも凌ぐ数です。