この度令和の到来と共に理事長を拝命いたしました。
加速する超高齢社会、消費税増税、働き方改革といった厳しい医療情勢の中、法人運営を任せていただけたことに大変身が引き締まる思いです。
当法人は、当時筑波大学の循環器内科を立ち上げ、講師であった小關迪会長が「いつでも地域の方たちが気兼ねなく受診出来る病院を創りたい」と一念発起し、1982年に92床の許可病床で地域において初めての24時間救急病院として筑波記念病院を開設いたしました。さらに外来完結型の専門クリニックである筑波総合クリニック、介護老人保健施設つくばケアセンター、つくばトータルヘルスプラザを併設しました。救急医療を絶え間なく行なっていく一方で365日体制のリハビリテーションを整備して、超急性期から急性期、亜急性期、慢性期、介護、予防医療までを「元の生活に戻る」をサポートし、シームレスな医療提供を目指してきました。
2代目理事長の小關暎子現グループ長は、あらゆる側面から医療・介護を提供していけるように、医療法人恵仁会、社会福祉法人筑波記念会と共に筑波記念グループを立ち上げました。並行して当時筑波大学血液内科主任教授であられた長澤俊郎先生を新たに病院長として迎え、県内民間病院初の地域医療支援病院として地域の医療機関や福祉・介護施設との連携を深め、地域完結型医療を提供できるよう努めて参りました。
これからの筑波記念会は、シームレスな医療・介護の提供をさらに発展させるべく、地域医療支援病院の強化、臨床教育病院への発展、救急医療体制の強化を念頭に法人運営を行なっていき、『地域のしあわせを護りつづけたい』と考えております。地域医療支援病院に加えて在宅療養後方支援病院を機能させ、より濃密な地域連携への発展を進めています。また開設からの基本理念である『誠意を以って最善をつくす』に基づき、多種多様なニーズに対応すべく細やかな対応・診療を徹底し地域から必要とされる人材を輩出できる臨床教育病院を目指します。そして何よりも救急医療体制の整備を行い、より広く患者さんを受け入れていく仕組みを構築していきます。昨年非常事態にも地域をサポートできるよう災害拠点病院の整備を行いましたが、全国の地域医療・救急医療の現状を鑑みると二次救急病院がどこまで役割を果たし広く対応していけるかがその地域の医療に大きく影響してくることが必至です。受け入れの体制を整え、地域から愛される病院にしていく所存です。「この病院があるから安心して生活できる」と満足いただける病院づくりを目指すことで『地域のしあわせを護りつづけたい』と考えております。これからも医療法人社団筑波記念会を末長くよろしくお願いいたします。
理事長 小關 剛