救急科

救急科

新専門医制度の19ある基本診療科の一つです。疾患で分類せず、来院した患者さんのニーズに応じて診療します。高度に専門分化した現代の医療の中で最も重要な科の一つとされています。

軽症から重症まで急に困った人に対応する科であり、医の原点とも言われます。公共性が高く、本人の訴えだけでなく重症度でトリアージして診察を行うため、状態によっては待たせることもあります。また、入院対応として集中治療を行っています。疾患では敗血症、外傷、心肺蘇生、中毒、外因性環境疾患(熱中症、偶発性低体温症)などを専門分野としていますが、昨今の医療事情から高齢者の体調不良による入院にも積極的に携わっています。また、公共の業務としてDMATなどの災害医療にも関わっています。

救急医療が医の原点であり、集中治療が他職種連携のチーム医療であることから、救急科は研修医教育の場でもあります。指導医の下、多くの若手医師が診察に当たっています。また、医療の先頭打者であり、司令塔でもある救急科ではどこでも誰でも正確な医療が受けれるように根拠に基づいた標準化した医療を展開しています。その維持と発展のためにはそれを評価し、改善する臨床研究が必要であり、それらも多く行っています。