診療科・部門紹介

臨床検査部

病理・細胞診検査

臨床検査技師は、正確で迅速な検査データを提供することで、診断・治療あるいは予防医療を支える大きな役割を担っております。
現在34名の臨床検査技師が在籍し、急性期医療から慢性期医療あるいは予防医療まで幅広い検査ニーズに対応しています。
わたしたち臨床検査技師は、検査分野のプロとしての自覚と責任を持ち、当院がより良い医療を提供できるよう心掛けております。

各検査部門の案内

■生理検査
生理検査は、様々な機器を用いて体から発生する生体情報を得ることにより、機能的・形態的な異常がないかどうかを調べる検査です。臨床検査技師の役割としては、正確な検査結果を得ることはもちろんのこと、検査結果を的確に解釈、判断し、医師に報告する能力も求められます。高度な知識と技術を得るために、日々各種学会や研修会への参加、認定資格の取得にも努めております。

主な検査のご紹介

●心電図検査
 心臓の電気的な流れを記録する検査です。不整脈や狭心症、心筋梗塞の有無などを調べ
 ることができます。胸部や手足に電極を装着するのみで検査可能なために痛みはありま
 せん。

●超音波検査(エコー検査)
 超音波を用いて体の中の臓器や血管を調べる検査です。妊娠中の方を含めてどなたにも安心して検査を受けてもらうことが可能です。心臓超音波検査では、心臓の動きや弁の
 逆流や狭窄などの詳細を評価することが可能です。また、血管超音波検査では静脈血栓や静脈瘤の評価、頸動脈内膜の性状(プラークの有無)などを知ることができます。
 生理検査室では、主に心臓と血管(静脈・頸動脈)の超音波検査を行っております。

●脳波検査
 頭皮に電極を装着して、脳内のごく弱い電気的な信号を記録する検査です。意識障害やてんかんの鑑別、睡眠に関する病気などの診断に役立ちます。痛みはなく安心して検査
 を受けることができます。

●呼吸機能検査(肺活量)
 息を吸ったり吐いたりしてもらい、肺の機能や気管の状態を調べる検査です。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、呼吸器関連の病気の診断や治療効果を評価するのに役立
 ちます。

●血圧脈波検査(ABI)
 両腕と両足に血圧を測るカフを巻いて、血管の硬さや動脈硬化による狭窄の有無などを調べる検査です。心疾患で治療する方や糖尿病の方など、幅広い疾患の方に利用されます。

●ホルター心電図(24時間心電図)
 胸部に小さな機械と電極を3か所装着し、日常生活の中での不整脈の有無や不整脈の種類を調べる検査です。時々しか出現しない症状や、睡眠中の心電図変化の検出に有効な
 検査になります。いつも通りの生活を送りながら検査を行うことが可能です。

■検体検査
血液・尿・便などの検体を様々な分析装置を使って検査を行い、病気の診断や治療に必要なデータを提供しています。患者さんから採取された大切な検体を正確・迅速に検査
し、診療に役立てるとともに、一つ一つの検査に責任を持ち、安心して医療を受けていただけるよう、24時間体制で検査にあたっています。

 

主な検査のご紹介

●血算(血液一般検査)
 血液中の赤血球、白血球、血小板などの数や形を調べる検査です。
 貧血や炎症あるいは血液疾患の有無を調べるのに役立ちます。

●生化学検査
 血液や尿に含まれる様々な成分を測定し、肝臓や腎臓の機能や電解質や血糖・血中の脂質などを調べる検査です。
 生化学検査は生活習慣病や臓器障害など病気の早期発見や様々な病気に対する治療の評価などに役立ちます。

●免疫・感染症検査
 体内での免疫の働きやウイルス・細菌などによる感染の有無などを調べる検査です。
 自己免疫疾患の診断や各種感染症の有無、一部の癌で上昇する腫瘍マーカーなどを用いて病気の早期発見や治療方針の決定に役立ちます。

■病理・細胞診検査
病理検査は、手術・内視鏡検査などで採取した検体を標本に作製し、顕微鏡で病態を診断する検査です。標本の作製は主に検査技師が行い、診断は病理医が行います。
病理検査は病態の最終的な確定診断となります。また、手術前に診断がついていない場合や、癌などの病変の広がりなどを手術中に標本作成し迅速診断します。
細胞診検査は、喀痰・尿・婦人科材料、乳腺や甲状腺などの穿刺材料を標本に作製し、顕微鏡で診断します。診断は、細胞検査士(臨床検査技師)と専門医で行います。
また、血液内科では必須の検査ともいえる骨髄検査では、ベッドサイドで検査技師が標本作成を行います。

■輸血管理
当院の輸血室では、患者さんが安全で安心して輸血治療を受けられるよう、臨床検査技師が24時間体制で輸血業務にあたっています。輸血は手術や治療において非常に重要
な医療行為であり、わたしたちはその安全性を最優先に考えております。

●輸血前検査
 血液型検査、不規則抗体検査、交差適合検査など、輸血前に必要な検査を24時間体制で実施し、患者さんに適合する血液を確実に選択しています。

●血液製剤の管理
 「赤血球製剤」「新鮮凍結血漿製剤」「血小板製剤」などの血液製剤は、種類ごとに適切な条件下で保管・管理されており、緊急時にも迅速に供給できる体制を整えています。
 また貴重な血液を無駄にしないよう有効期限にも細心の注意を払っております。

●自己血輸血の保管と管理
 手術中の出血に備え、事前に患者さん自身の血液を採取、保管する自己血貯血も行っています。これにより、同種輸血のリスクを軽減し、より安全な手術をサポートします。

●輸血後の監視と記録
 輸血後の副作用の監視や血液製剤の使用記録管理を確実に行い、患者さん一人ひとりの記録を長期間保管しています。

●定期的な輸血療法委員会
 医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師など多職種が参加する輸血療法委員会を2ヵ月に1回開催し、輸血医療が適正に行われているかなどを確認しております。

■健診
筑波記念会には、ドックや健診などの予防医療を専門的に行うつくばトータルヘルスプラザという施設があります。施設内での心電図・眼底・呼吸機能・超音波などの生理機能検
査や、採血・尿・便などの検体検査は臨床検査技師が業務を担っております。また、検診車で事業所や学校に出向き、心電図・眼底などの検査も行っています。さらに検査結果の
報告書作成の際には、臨床検査技師もデータチェックをおこない、信頼性の高い結果が提供できるように努めております。

■患者さんへ
採血・採尿・心電図・超音波など日常的に行われる多くの検査を臨床検査技師が担当しており、検査結果は診断や治療に直結いたします。
患者さんに安心して検査を受けてもらえるよう、高度な専門知識の習得と技術の研鑚に日々努めております。今後も患者さんの命と健康を守る一助となれるよう、臨床検査部と
して全力を尽くしてまいります。
検査に対して何かわからないことや不安なことがありましたら、いつでもお声掛けください。

■就職希望者の方へ
臨床検査部では、新人教育プログラムを整備し、臨床検査技師としての知識・技術を習得できる体制を整えています。
部内勉強会や研究発表会などを定期的に開催しており、日々の検査業務に従事しながら確実に成長できる環境です。
また、コミュニケーションとサポーと体制の充実した検査部としいう理念のもとに、各自の目標の明確化とその成果の共有を積極的に行っております。
「地域医療を支えたい」「専門性を高めたい」という方を歓迎いたします。
見学やお問い合わせも随時受付けておりますので、お気軽にお問合せください。

初期研修プログラム

研修目標

  1. 病院の理念と臨床検査部門の役割を理解し、医療人あるいは社会人として必要な知識や能力を身につける。
  2. 医療安全や感染対策についての知識を習得し、マニュアルに遵守した行動がとれる。
  3. 基本的な検査項目や業務について指導のもとで正確に実施できる。
  4. 基本検査項目の意義や結果解釈を理解したうえで、助言の基に自己完結できる。
  5. 年度末に1年間の振り返りを行い自己総括し、次年度の目標を立てる。
内容
  1. オリエンテーション:臨床検査部の業務内容や医療安全、感染対策などを学ぶ。また、社会人として接遇やコミュニケーション、コンプライアンスなどの研修を行う。
  2. 臨床初期研修:初年度教育計画に沿ってすすめる。各検査業務を指導技師についての見学→指導下での検査施行→検査独立というように研修チェック表で進捗状況を共有しながらすすめていく。
  3. 臨床応用研修:検査の意義やパニック値の対応など具体的な事象についての理解をすすめる。毎月の勉強会や研究発表会で臨床検査全体の知見を深める。
  4. 研修総括:目標の設定をしたうえでその成果を年2回の面談で共有し、課題をともに抽出することで成長に繋げていく。さらに個人に応じた次年度の目標や教育計画を共有する。