診療科・部門紹介

脂肪肝炎(MASH)専門外来

近年、ウイルス性肝炎は予防・治療の進歩により減少している一方で、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH:metabolic dysfunction-associated steatohepatitis)が増加しています。MASHは進行すると肝硬変に至り、肝不全や肝細胞癌のリスクが高まります。

MASHの主な原因の一つに肥満があります。肥満は世界的に増加しており、MASHは今後ますます重要な疾患になると考えられます。しかし、これまで有効な治療は食事・運動療法による減量のみで、日常診療やご本人の努力だけでは継続・達成が難しいのが現状でした。 2026年6月、GLP-1受容体作動薬セマグルチドが、本邦で初めてMASHに対する治療薬として承認され、保険診療で使用できるようになりました。本剤の使用にあたっては厚生労働省により「最適使用推進ガイドライン」が定められており、施設や医師の要件を満たす医療機関でのみ処方が可能です。当院はこの要件を満たしており、このたび専門外来を開設いたしました。

対象となる方

本剤の対象は「肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(ただし、中等度または高度の肝線維化を有する場合に限る)」と定められており、脂肪肝の方すべてが治療を受けられるわけではありません。

当外来では、健診などで脂肪肝や肝機能異常を指摘された方を対象に精密検査を行い、肝線維化の程度を評価したうえで、治療の適応を判断いたします。

当外来の特長

1.専門医による診断
消化器病専門医・肝臓専門医が、MASHの診断と肝線維化の評価を行います。

2.肝障害の精密検査
画像検査による脂肪肝の確認に加え、ウイルス性肝炎・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎・原発性硬化性胆管炎・薬物性肝障害などの他の肝疾患の除外、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの心血管代謝リスク因子の確認、飲酒量の確認を行います。さらに、血液検査と超音波エラストグラフィーにより肝線維化を評価します。

3.多職種による包括的なサポート
管理栄養士による食事・生活習慣改善の指導、看護師による自己注射の指導など、多職種で治療をサポートいたします。

診療日時

診療日:毎週木曜日 15:30~16:30
担当医:添田 敦子(日本肝臓学会 肝臓専門医・指導医)または消化器病専門医
担当科:消化器内科
予約方法:完全予約制です。詳しくは 029-864-1212(代表)までお問い合わせください。

医師スタッフ紹介

消化器内科診療部長

添田 敦子(そえだ あつこ)

【専門領域】

消化器内科全般

【学位・学会認定】

医学博士

日本内科学会 認定内科医 

日本内科学会 内科指導医

日本内科学会 総合内科専門医

日本消化器病学会 消化器病専門医 

日本消化器病学会 指導医

日本肝臓学会 肝臓専門医

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医

日本消化器内視鏡学会 指導医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医