リハビリテーション部

教育・研修体制

リハビリテーション部では,人材育成方針「当院の基本理念に則り、各々の立場に相応した役割と責任を果たせる自律したセラピストを育成する」の下,入職時から課題研修、職種別研修、部門研修といった研修の機会を設けています。

課題研修

「医療人として必要な知識・技術の研修」「外部講師による講演」など一年完結型の研修です。

職種別研修

リハビリテーション部では分野を問わず活躍できるスタッフを育成するため、定期的に各診療チームを担当するジョブローテーションシステムを導入しています。おおよそ3年から5年で急性期医療から地域生活までの一連のリハビリテーションを経験することで、患者さんが辿る経過を俯瞰して捉えられるようになり、適宜適切な専門的アプローチを実践できる能力を身につけることを目的としています。基本は日々の臨床活動の現場で行われる直接的、間接的な指導教育とし、各診療班での勉強会や職種別の勉強会・研修会を行っています。幅広い様々な経験から、自らの専門性や得意分野に気がつき、新人の頃に思い描いていたものとは違った分野で活躍する者も少なくありません。

それぞれのチームは、屋根瓦式教育体制となっており臨床現場での指導やディスカッション、ミーティングでの情報交換、チームでの症例検討会、勉強会などが適宜行われることで、絶えず臨床内容の吟味が行われています。

部門研修

リハビリテーション部内における年代別の研修で,各年代の目標達成に必要と思われる内容としています。1年目は初期研修,2・3年目は前期研修,4・5・6年目は中期研修,7年目以上は後期研修期間としています。

  • 初期研修(臨床経験1年目)

下記目標を達成すべく入職後2ヵ月間,法人全体の法人内研修に引き続き,講義・実技演習,実際の臨床場面での臨床指導や客観的臨床能力試験などの「新入職員プログラム」を実施します。その後は,1年間で適宜,学術発表の仕方や学生指導の心得等の研修を行っています。

目標
  1. 4月末で、社会人や医療人としての接遇を理解し、行動に移せる
  2. 5月末までに配属先での業務を助言のもと遂行できるようになる
  3. 12月までに基本的診療と一般的な業務が必要時の助言のみで遂行できるようになる
  4. 3月までに新2年目として、1年目の指導を行う能力を身につける
  • 前期研修(臨床経験2・3年目)
目標
  1. 学生指導(評価・測定実習)ができるようになる
  2. 住宅への訪問指導が独立して行えるようになる
  3. 新人への指導ができるようになる
  4. 県士会での発表をする

【Advanced OSCE:客観的臨床能力試験】
臨床経験3年目の最期に,模擬患者に対し院内評価者、外部評価者による臨床能力を試験する。
ジョブローテーション終盤に向けて、自身の課題を見つけ、今後の専門性を高めていくことを目標にしている。

  • 中期研修(臨床経験4・5・6年目)
目標
  1. 学生指導(臨床実習)ができるようになる
  2. 在宅・地域でのリハビリテーションを実践できるようになる
  3. ブロック学会・全国学会で発表をする
  • 後期研修(臨床経験7年目以上)
目標
  1. 専門性を活かし、各分野で活躍できるリーダーになる